[2B10-13] スクラビング

[2B11] プールスクラビング時の温度成層化に及ぼす気液二相流挙動の影響

*中村 優樹¹、藤原 広太¹、菊池 航¹、齋藤 慎平¹、湯淺 朋久¹、金子 暁子¹、阿部 豊¹ (1. 筑波大学)

キーワード：プールスクラビング、除染係数、温度成層、ワイヤーメッシュセンサ

原子力発電所での過酷事故では放射性微粒子を含むガスが施設外へ放出される過程において，水中を通る際に粒子が水中へ移行することによる大きな除染効果が確認されている．これをプールスクラビング効果という．現在，プールスクラビングに関する除染性能評価は既存の解析コードを用いて行われているが，そのモデルの妥当性は十分に検証されていない．また，妥当性を検証する上で必要な実験データや知見が不足している．
ここでは，スクラビング効果を解明する上で重要となる気液二相流挙動に着目し，種々の条件における気相噴流のボイド率計測及び可視化計測から気泡群挙動を解明することを目的とする．常温水を用いた実験に加え，試験水槽内に温度成層を形成した条件でも噴流計測を行った．また凝縮性ガスである蒸気を混合した気相噴流の計測を行った．さらに解析コード中の物理モデルや計算式と実験データを比較し，その妥当性を評価する．