2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2B14-17] CCFL・液膜挙動

2018年3月27日(火) 15:50 〜 16:55 B会場 (C1棟 C1-311)

座長:岡田 英俊 (エネ総研)

16:35 〜 16:50

[2B17] 原子炉内溶融物移行挙動数値解析手法の開発

(12)流下液膜界面挙動の計測

*日原 由太郎1、文字 秀明1、阿部 豊1、吉田 啓之2、山下 晋2 (1. 筑波大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:液膜、可視化計測

燃料デブリの位置、量及び成分の分布状況は、福島第一原子力発電所の廃止措置におけるデブリの取出しに必要な情報である。しかしながら、現在の格納容器内のデブリ分布は明らかになっておらず、実際に確認することは極めて難しい現状にある。そこで原子力機構では、現在のデブリ分布を明らかとすることを目的として、事故時の炉心溶融から燃料デブリの広がり・蓄積挙動までを詳細に予測できる数値解析手法(JUPITER)を開発している。本報では、炉心下部での溶融物の移行挙動に対するJUPITERの適応性を確認するため、炉心下部構造の一部を模擬した実験装置により、溶融物模擬流体の落下速度および液膜厚さの時間的変化を計測し数値解析結果と比較した。計測した結果から流下液膜の表面波などの特性について考察した。