2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[2D03-05] 次世代材料(SiC)

2018年3月27日(火) 10:05 〜 10:55 D会場 (R1棟 R1-212)

座長:阿部 弘亨 (東大)

10:05 〜 10:20

[2D03] Ti-Zr-Cuロウ材を用いたNITE-SiC/SiC接合材の中性子照射効果

*中里 直史1、岸本 弘立1、朴 峻秀1、朝倉 勇貴2、香山 晃3 (1. 室蘭工業大学、2. 東京農工大学、3. 株式会社NITE)

キーワード:SiC/SiC複合材料、NITE法、ロウ付け、中性子照射効果

SiC/SiC複合材料は事故耐性燃料や核融合炉ブランケット及びダイバータ等の炉心用構造材料としての適用が期待されている。実用部材作製においては部材同士の接合技術が必要不可欠であるが、炭化物材料であるSiCで提示されている接合技術は多くない。SiCなどの新素材の実用部材適用において、接合界面部の諸特性が機器運用プロセスにおいて新素材の優れた材料特性をスポイルしないことが重要である。いくつかある接合技術の中で、ロウ付け法は圧力、温度、組成の選択肢が広く、接合界面部の特性制御が可能な利点がある。SiC/SiC複合材料を対象としたロウ付け研究は多くあるものの、中性子照射までを考慮した研究は少なく、使用するロウ材ごとに照射効果を明らかにする必要がある。本研究では活性金属であるZrやTiに注目し、Ti-Zr-Cu系ロウ材を用いたNITE-SiC/SiC接合材の接合界面部の微細組織及び強度特性に及ぼす中性子照射効果に関する知見を得ることを目的とする。