2018年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2E05-09] 放射線医学2

2018年3月27日(火) 10:35 〜 12:00 E会場 (R1棟 R1-311)

座長:佐藤 治夫 (岡山大)

11:20 〜 11:35

[2E08] 低線量放射線がマウス脳に及ぼす酸化ストレスの検討

*片岡 隆浩1、神﨑 訓枝1、笹岡 香織1、小橋 佑介1、柚木 勇人1、石田 毅1、山岡 聖典1 (1. 岡山 大・院・保健)

キーワード:低線量放射線、酸化ストレス、脳、抗酸化機能

原爆被災者の疫学調査により,被災者には心疾患や脳卒中が増加していることが明らかになってきた。これらの疾患は活性酸素種が原因で発症すると考えられている。したがって,照射後の脳の酸化ストレス状態を明らかにすることは被曝による脳卒中の発症の機構解明に有益と考えられる。このため本研究では,X線照射後のマウス脳中の酸化ストレス状態を検討した。その結果,例えばSOD活性は照射4時間後に線量に依存して増加し,照射2日後に2.0Gyで有意に増加した。また,照射1日・7日後に有意な変化はなかったが,全体的に増加傾向にあった。他の酸化ストレスや抗酸化機能に関連する指標などの変化特性も考察すると,X線照射による脳中の酸化ストレス状態には照射線量や照射後経過時間に対して依存性のあることが示唆できた。