2018年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2E16-21] 廃棄物処理

2018年3月27日(火) 16:20 〜 18:00 E会場 (R1棟 R1-311)

座長:岩瀬 広 (KEK)

16:20 〜 16:35

[2E16] MnO4-/微生物混合系における液相中からのSr除去機構の解明

*加藤 友彰3,1、大貫 敏彦3,2、Yu Qianqian4 (1. 東京工業大学 環境社会理工学院、2. 東京工業大学 先導原子力研究所、3. 日本原子力研究開発機構、4. 中国地質大学)

キーワード:吸着剤、固液抽出、マンガン酸化物、バイオマス

福島第一原子力事発電所故により90Sr等放射性核種を含む汚染水が大量に生成した.それに伴い放射性核種の有効な回収方法が求められている.MnO4-は強い酸化力を有しており,微生物の滅菌の際,速やかなMn酸化物の形成が報告されている.しかしその生成機構ならびにイオンの分配挙動は報告されていない.そこで発表者は,微生物細胞を還元剤として用い,過マンガン酸イオンの還元により生成したMn酸化物 (biomas-MnOx) の生成過程においてSr2+等を取り込ませることにより,汚染水中から除去できる新しいバイオ浄化手法を開発できると考えた.あらかじめ培養し回収したPseudomonas fluorescensを集菌後,0.1M NaCl溶液で菌体濃度を調節した.その懸濁液40 mLにKMnO4とSr2+を加えることで実験を行った.生成段階におけるSr除去を検討した結果,Sr2+の収着はbiomass-MnOxのコロイド生成過程における収着と沈殿物の成長に起因する吸着サイトの減少による排出が関与する機構であることを明らかにした.