2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2F06-09] 臨界安全

2018年3月27日(火) 10:50 〜 11:55 F会場 (U2棟 U2-211)

座長:名内 泰志 (電中研)

10:50 〜 11:05

[2F06] 照射後試験解析の不確かさが臨界性評価に与える影響評価

*多田 健一1、須山 賢也1 (1. 原子力機構)

キーワード:SWAT4.0、MVP、ORIGEN2、BWR、照射後試験、2F2DN23、燃料デブリ、臨界性評価

東京電力福島第一原子力発電所事故で生じた燃料デブリの臨界性評価の不確かさ推定のため、福島第二原子力発電所2号機の8×8BWR燃料集合体を対象とした照射後試験解析(2F2DN23)の各核種の測定値と計算値の差異(不確かさ)が実効増倍率に与える影響について評価した。無限ピンセル体系において全核種の原子数密度を測定値とした場合と、解析値とした場合の実効増倍率を比較したところ、照射後試験解析の予測誤差が無限ピンセル体系の実効増倍率に与える影響は3\%Δk/k以下であることが分かった。このことから、SWAT4.0の解析結果を用いることで、中性子増倍率が0.95以下で未臨界であるという従来の臨界判定基準を燃料デブリの臨界性評価にも適用できることが期待できる。