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[2G02] Zr標的へのアルファ粒子照射による99Moの励起関数測定
キーワード:モリブデン99、テクネチウム99m、ジルコニウム、アルファ粒子、励起関数、断面積
99Moのベータ崩壊によって生成される99mTcは、その適切な半減期やガンマ線エネルギーなどの特徴から、現在最も多く利用されている医療用放射性核種である。99Moは主に原子炉における235Uの核分裂生成物から抽出されているが、原子炉の経年劣化や不定期のメンテナンスのために将来的な供給不足の危機にさらされており、それに代わる新しい製造プロセスが必要とされている。本研究では96Zr(α,n)99Mo反応によって生成される99Moの励起関数を調べるため、理化学研究所のAVFサイクロトロンで加速した50MeVのアルファ粒子をZr箔とモニター反応用のTi箔に照射し、積層箔法及び放射化法を用いて各箔でのアルファ粒子のエネルギーに対する99Moの生成断面積を測定した。得られた結果を先行研究およびTENDLのデータと比較したところ、99Moの生成に重要な励起関数のピークエネルギー付近の断面積が大きく異なることが確認された。