2018年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2G01-07] 医療データ,中性子捕獲反応,共鳴散乱,測定技術

2018年3月27日(火) 10:10 〜 12:00 G会場 (U2棟 U2-212)

座長:渡辺 幸信 (九大)

10:40 〜 10:55

[2G03] natYbへの50MeVアルファ粒子入射反応における177Luの生成断面積について

*齋藤 萌美1、合川 正幸1、村田 朋大1、右近 直之2、小森 有希子3、羽場 宏光3、Sándor Takács4 (1. 北海道大学、2. 福島県立医科大学、3. 理化学研究所、4. ハンガリー原子核研究所)

キーワード:医療用核種、ルテチウム177、生成断面積

放射性核種(RI)は、核医学において治療や診断に用いられている。近年、治療(Therapy)と診断(Diagnosis)を融合させたTheranosisを実現するため、より有用な医療用RIの探索が進められている。
177Luは、崩壊時に治療に有用なベータ線を放出すると同時に、画像診断に有用なガンマ線を放出するため、Theranosisを実現するRIの一つとして注目されている。
しかしながら、177Luの生成手法は未だ確立されておらず、信頼性の高い生成断面積データを取得することは重要である。
本実験では、理化学研究所AVFサイクロトロンを用いて50MeVに加速したアルファ粒子を天然同位体組成のYb金属の積層箔標的に照射し、照射後、Ge検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによって生成核種の反応断面積を測定した。発表では、先行研究との比較も行う。