2018年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2H01-04] 放射線物理

2018年3月27日(火) 09:30 〜 10:35 H会場 (U2棟 U2-213)

座長:神野 郁夫 (京大)

10:15 〜 10:30

[2H04] 黒鉛カラムを用いたAmBe中性子源の絶対強度測定

*大村 一晃1、村田 勲2、佐藤 文信2、玉置 真悟2 (1. 大阪大学工学部環境・エネルギー工学科、2. 大阪大学)

キーワード:AmBe線源、絶対強度、箔放射化法、金箔

AmBe線源は安定的に長期間の実験が可能な中性子線源で、我々の研究室ではBNCTの検出器開発に用いられている。しかし、中性子の絶対強度が、これまで用いられてきた理論値に基づく評価値では様々な実験結果と整合しないことが明らかとなってきた。そこで、AmBeの絶対中性子強度の測定を行うことを目指した。中性子線絶対強度を中性子検出器や放射化箔で測定するにはエネルギースペクトルが必要である。しかしAmBe線源のエネルギースペクトルを求めることは難しい。そこで、炭素カラムにAmBe線源と金箔を設置して金箔を放射化させることでエネルギースペクトルを用いずに中性子線絶対強度を決定する方法を考えた。MCNP5により解析した結果、本実験方法により中性子線絶対強度は10%の相対誤差で求めることができることが分かった。