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[2H08] 高放射線場への適用を目指した極小TlBr放射線検出器の開発
キーワード:放射線計測、臭化タリウム、高放射線場、極小放射線検出器、ガンマ線スペクトロメーター
臭化タリウム(TlBr)は高原子番号の元素(Tl: 81, Br: 35)から構成され、かつ高密度(7.56 g/cm3)であり、ガンマ線の吸収効率が高い。そのため、極小サイズのガンマ線スペクトロメーターの材料としてCdTeやGeより期待できる。極小サイズの検出器にすることにより、検出器に入射するガンマ線の数が減り、福島第一原子力発電所PCV内のような高線量場においても放射線計測を行える可能性がある。実際に1.5 mm × 1.5 mm × 0.657 mmの極小TlBr放射線検出器を製作し、137Csからの662 keVのガンマ線を計測したところ、明瞭な全吸収ピークが得られた。