2018年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3 ビーム利用・ターゲット

[2I11-16] X線・中性子応用

2018年3月27日(火) 14:45 〜 16:25 I会場 (U2棟 U2-214)

座長:羽島 良一 (QST)

16:00 〜 16:15

[2I16] パルス中性子を用いたMIEZE型スピンエコー分光法のためのデータ解析方法

*小田 達郎1、日野 正裕1、川端 祐司1、遠藤 仁2、大下 英敏2、瀬谷 智洋2 (1. 京大原子炉、2. KEK物構研)

キーワード:中性子スピンエコー、中性子準弾性散乱、MIEZE、パルス中性子ビーム、J-PARC

中性子スピンエコー法は,スピン自由度を利用した中性子準弾性散乱分光法である.Modulation of intensity with zero effort (MIEZE) と呼ばれるスピンエコー法では,時間に対して中性子強度が正弦振動するシグナルが得られ,そのコントラスト減少から試料のダイナミクスの情報(中間散乱関数)を抽出できる.我々はJ-PARC 物質・生命科学実験施設のBL06にて中性子共鳴スピンエコー分光器のコミッショニングと高度化のための研究を行っている.飛行時間法と組み合わせたMIEZE法のシグナルは従来のスピンエコー法と大きく異なる特徴を持っているので,効率的で信頼できる測定のために新たなデータ解析方法が求められている.パルス中性子源におけるMIEZE法のためのデータ解析方法の検討結果について発表する.