[2K06-09] PRA2

[2K07] 高温ガス炉の確率論的安全評価手法（確率論的リスク評価手法）の開発

(11)事故シーケンス評価手法の開発

*松田 航輔¹、村松 健¹、牟田 仁¹、大鳥 靖樹¹、佐藤 博之² (1. 東京都市大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：高温ガス炉、確率論的リスク評価

本研究では、高温ガス炉の設計上や安全上の特徴を考慮した確率論的リスク評価手法確立を目標に、多重起因事象の発生を考慮した事故シーケンスの評価手法の開発を進めている。従来のレベル1PRAに挙げられる炉心損傷の有無判定は困難である。高温ガス炉のリスクは、公衆への影響を考慮して評価する必要があり、各事故シーケンスにおける公衆被ばく線量と発生頻度で示される。そこで、線源となるソースタームの支配因子に注目したの評価手法を開発した。本発表では、公衆への影響が大きいと考えられる、空気侵入を伴う原子炉冷却材配管の複数破断事象に評価手法を適用した試算結果および得られた知見について説明する。