2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[2K17-21] 過酷事故対策

2018年3月27日(火) 16:40 〜 18:00 K会場 (U3棟 U3-311)

座長:森山 清史 (ポハン工科大)

17:40 〜 17:55

[2K21] 銀ゼオライト(AgX/AgR)の物理化学的な安定性と長期保管性について

*小林 稔季1、王 吉豊1、石川 慶浩1、宇津山 雄一郎1、遠藤 好司1 (1. ラサ工業)

キーワード:AgX、AgR、吸着剤、シビアアクシデント対策、放射性ヨウ素、原子力発電所、安定性、長期保管性

シビアアクシデント対策として、ベントガス中の放射性ヨウ素を吸着する目的で、銀ゼオライト、AgXおよびAgR が開発されました。これらの吸着剤は高温、高湿度の中でも良い吸着性能があるのでフィルターベント向けに使用されています。一方、実際にシビアアクシデントが発生し、これが使われるまでには、長期間、フィルター装置内での放置が予想され、その物理化学的な安定性と長期保管性は重要な因子です。今回、物理化学的な安定性として、銀ゼオライトを水へ漬けた時、高温、高湿度下で保持した場合の影響と、長期保管性として、高湿度下で、屋外および屋内で2年間保管した時と、外気を1年間通気した場合の影響について調べた結果、初期性能と変化が無かったので報告します。