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[2N09] ホウ素含有温度応答性ポリマーナノミセルの合成と基礎特性評価
キーワード:BNCT、N-isopropylacrylamide(NIPAAm)、ポリマーナノミセル
今後有望な放射線ガン治療の一つにホウ素中性子捕捉療法(BNCT)がある。BNCTではホウ素をガン組織内に集積させることが重要であり、既存のホウ素薬剤よりも腫瘍選択性の高い新規薬剤が求められている。本研究では、EPR効果による100nm程度のサイズを持った粒子状物質の腫瘍選択的取り込みに着目して、温度応答性ポリマーであるPoly[N-isopropylacrylamide] (Poly[NIPAAm]) を主骨格としたホウ素含有ポリマーナノミセルを創製し、その基礎的特性を評価する。
Poly[NIPAAm]、及びNIPAAmと3-(Acrylamido)phenylboronic acid (PBA)との共重合ポリマーPoly[NIPAAm-co-PBA]をそれぞれ親水部、疎水部とするジブロック共重合ポリマーPoly[NIPAAm -block-NIPAAm-co-PBA]を合成した。
Poly[NIPAAm -block-NIPAAm-co-PBA]は温度可変紫外吸光測定において2段階の下限臨界温度変化を示した。これはポリマーのミセル化を示唆するものである。温度可変動的光散乱法、温度可変ζ電位測定、及び温度可変核磁気共鳴法により、ナノミセルの温度応答に関する基礎的特性を測定する。また、原子間力顕微鏡によりナノミセルの形態を観察する。
Poly[NIPAAm]、及びNIPAAmと3-(Acrylamido)phenylboronic acid (PBA)との共重合ポリマーPoly[NIPAAm-co-PBA]をそれぞれ親水部、疎水部とするジブロック共重合ポリマーPoly[NIPAAm -block-NIPAAm-co-PBA]を合成した。
Poly[NIPAAm -block-NIPAAm-co-PBA]は温度可変紫外吸光測定において2段階の下限臨界温度変化を示した。これはポリマーのミセル化を示唆するものである。温度可変動的光散乱法、温度可変ζ電位測定、及び温度可変核磁気共鳴法により、ナノミセルの温度応答に関する基礎的特性を測定する。また、原子間力顕微鏡によりナノミセルの形態を観察する。