[2N10-13] Solid and Solution Chemistry of Nuclides

[2N10] Chemical conversion of uranium dioxide pellet into easily soluble compounds by using thermochemical reaction in gas phase

*Tomohito Katano¹, Yu Tachibana¹, Tatsuya Suzuki¹, Kenji Konashi², Tadao Yato², Yoshiya Homma², Toru Kitagaki³ (1. Nagaoka University of Technology, 2. Tohoku Univ. , 3. JAEA)

Keywords:uranium oxide, triuranium octoxide, fuel debris, voloxidation, chlorination

我々は、使用済み燃料の塩酸系での再処理技術を研究しており、使用済み燃料の 溶解は課題の一つである。我々の過去の研究からボロキシゼーション後に、過酸化水素添加によって溶解できることを確認しているが、更なる穏やかな溶解法を模索している。その方法として、ボロキシゼーションの後に塩素化による塩化物転換を提案する。また、この手法は燃料デブリの溶解にも応用できる。つまり、燃料デブリ中の二酸化ウランに注目し、酸化反応で体積膨張による粉体化の後、塩素化を行うことにより、溶解性物質に化学転換することで、燃料デブリの処理・処分や化学分析に資することが出来る。今回は、二酸化ウランペレットを用いて、気相中の熱化学反応により酸化、塩素化を行い、溶解性物質への化学転換が可能であることを確認したので報告する。