2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[2O19-22] 核種分離・回収技術2

2018年3月27日(火) 17:00 〜 18:00 O会場 (M3棟 M3-212)

座長:深澤 哲生 (日立GE)

17:00 〜 17:15

[2O19] ガラスの溶解技術

(1)イオン交換抽出法による模擬高レベル放射性廃棄物含有ボロシリケートガラスからのLLFP元素の取り出し

*新城 陸1、矢野 哲司1、岸 哲生1、松下 伸広1 (1. 東京工業大学)

キーワード:イオン交換、高レベル放射性廃棄物固化ガラス、超寿命核分裂生成物、ボロシリケートガラス

核燃料サイクルから放出される高レベル放射性廃液をガラスで固化した放射性廃棄物固化ガラス中には、半減期が数百万年単位の長寿命核分裂生成物(Long-Lived-Fission-Products,LLFP)が含まれており、処分場の確保など、これに伴う様々な課題がある。この高レベル放射性廃棄物固化ガラス中からLLFPを安全に取り出す技術が確立し,核変換技術により単寿命化させることができれば、取り扱いの容易な低レベル放射性廃棄物とし、その後の課題の解決に資することができる。本研究では、ガラスをガラス転移温度付近まで昇温すると電気抵抗が103Ω・cm程度まで低下して水溶液並みの電解質になる性質を利用して、放射性廃棄物固化ガラス中からLLFPを取り出す「イオン交換抽出法」を開発した。講演ではその成果について報告する。