2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[3B09-13] 軽水炉安全評価

2018年3月28日(水) 14:45 〜 16:05 B会場 (C1棟 C1-311)

座長:村上 健太 (長岡技科大)

15:00 〜 15:15

[3B10] Aprosコードを用いた内部溢水PRAのための溢水伝播解析

(1)溢水伝播解析モデルの整備

*伊東 智道1、濱口 義兼1、郡山 民男1 (1. 原子力規制庁長官官房技術基盤グループ)

キーワード:確率論的リスク評価、Apros、内部溢水、溢水伝播解析

これまでは、内部溢水PRAにおいて溢水伝播を評価する場合、水の伝播による溢水が区画に一様に伝播する解析を実施してきた。但し、運転中のプラントにおいては、プラント内には高エネルギー配管も多く、これらの配管等が損傷した場合、噴出した蒸気等が機器を損傷させる可能性がある。このため、従来の方法よりも現実的に精度の高いリスク評価を実施するため、熱水力解析コードAprosを用いて、水及び蒸気等の伝播を考慮した溢水伝播解析モデルを整備した。
溢水伝播解析モデルは、代表的な4ループPWRプラントを対象に、原子炉まわりの体系及び制御系モデルと建屋の体系モデルを結合させたプラント全体を評価対象とした。この溢水伝播解析モデルを用いることで、溢水のタイミングとプラントの応答との関係を把握でき、溢水伝播の影響を直接プラントの応答に反映できるようになった。