2018年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3E05-09] 環境放射能・線量評価

2018年3月28日(水) 10:35 〜 12:00 E会場 (R1棟 R1-311)

座長:高橋 史明 (JAEA)

10:50 〜 11:05

[3E06] 福島第一原発事故の4日後に関東地方で観測された不溶性Cs粒子の生成起源

*日髙 昭秀1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:福島第一原発事故、ソースターム、不溶性Cs粒子、3号機水素爆轟、溶融物微粒化、再浮遊

3/15午前中に関東地方で観測された不溶性Cs粒子は、風速場の逆算から温度上昇中の2号機が起源とされてきたが、1号機起源の粒子より小粒径であること等を考えると、3/14 11:01の3号機水素爆轟時に生成されたと考えられる。また、3/14深夜、6時間に及ぶ3号機炉心注水停止直後、格納容器内で大量に生成した蒸気によって破損口を介した流れが原子炉建屋内にも生じた結果、水素爆轟時に爆風で3号機の原子炉建屋深部に移動したCs粒子が再浮遊し、環境中に放出された可能性が高い。