2018年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3E05-09] 環境放射能・線量評価

2018年3月28日(水) 10:35 〜 12:00 E会場 (R1棟 R1-311)

座長:高橋 史明 (JAEA)

11:35 〜 11:50

[3E09] 海上移動型放射線モニタリングにおける移流拡散モデルを用いた船舶乗組員への線量評価

*足立 遼太1、大藤 広暉1、森 豊1、金崎 真聡1、梶野 瑞王2、小田 啓二1 (1. 神戸大学大学院 海事科学研究科、2. 気象庁気象研究所 環境・応用気象研究部)

キーワード:放射線防護、移流拡散モデル、船舶 

福島原発事故時、地震や津波による被害のためにオフサイトセンター等の機能が喪失し、さらには、陸路から原発付近における事故直後の正確な線量評価ができなかった。これを受けて、既存のモニタリングシステムを支援・補完する1つの対策として「海上移動型放射線モニタリング」が提案されている。このシステムは、あらかじめ設定された放射線レベルを超えない範囲まで船舶で接近し、場合によっては無人小型ボートやマルチコプターといった無人機を用いて放射線モニタリングを行うものである。モニタリングのために、発災した原子力発電所に船舶で接近する必要があるが、船舶乗組員の被ばくや汚染を避けるためには放射性物質の拡散を予測する必要がある。そこで本研究では放射性物質の拡散を移流拡散モデルであるLMを用いて評価し、船舶乗組員に対する線量を計算する。