2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3F10-14] 毒性低減, 核変換

2018年3月28日(水) 14:45 〜 16:05 F会場 (U2棟 U2-211)

座長:大木 繁夫 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[3F12] 高速炉を活用したLLFP核変換システムの研究開発

(4)高速炉によるLLFP核変換のための核分裂収率データの評価

椿原 康介1、奥村 森1、河野 俊彦2,1、吉田 正1、*千葉 敏1 (1. 東工大、2. ロスアラモス国立研究所)

キーワード:核分裂収率、LLFP、高速炉、核変換、アイソマー比

MAやLLFP等長半減期の放射性物質の処理は原子力技術全体にとって解決するべき重要課題の一つである。高速炉等で核変換を行う場合は、炉心で生成する量と核変換される量のバランスが全体で変換量の方が多くなっていなければ有効な手法とは言えない。本研究では炉心での生成量を記述する核分裂収率の評価を行った。特に原子核の殻効果によるスムーズな傾向からの乖離を小浦等の殻補正エネルギーを用いて記述する試みを行い、またアイソマー比は数百核種に亘る核分裂片からの統計崩壊をHauser-Feshbach理論により計算することにより従来の手法に比べて外挿性や予測精度の高い手法の構築を行った。得られたパラメータの系統性に対する物理的考察も行った。