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[3H01] 加速器質量分析法によるSr-90の迅速定量法の開発
キーワード:加速器質量分析法、ストロンチウム90
筑波大学6MVタンデム加速器質量分析装置を用いてストロンチウム90 (90Sr: 半減期28.79 年)の迅速定量法の開発を進めている。90Srは、ウランやプルトニウムなどの核分裂生成物であり、チェルノブイリ及び福島第一原子力発電所での事故や1950年代に実施された大気圏内核実験により、大量に環境中に供給された放射性核種である。しかし、純β線放出核種の90Srの分析には複雑な化学操作と時間が掛かるため、迅速な定量手法の開発が求められている。本研究では、90Srを高エネルギーに加速することで直接的に検出器において計数して、物質(検出器内のガス)中でのエネルギー損失差を利用して妨害となる同重体(同重分子や90Zrなど)との分離識別をおこなう手法を開発した。現在、90Sr-加速器質量分析の検出下限として、90Sr同位体比で10-13台を得ている。