[3H10-15] プラント計測

[3H10] 甲状腺被ばくモニタリングのための放射性ヨウ素測定手法の検討

*林 真照¹、東 哲史¹、笹野 理¹、西沢 博志¹、中西 正一¹ (1. 三菱電機株式会社)

キーワード：放射性ヨウ素、臭化セリウムシンチレータ、アンフォールディング、EGS5コード、応答関数

原子力発電所事故等の緊急時には、迅速かつ高精度な内部被ばく線量評価が必要である。特に、放射性ヨウ素については、早期の甲状腺被ばく線量測定だけでなく、放射性セシウム等の影響を避けるため核種弁別が必要であるが、従来のゲルマニウム半導体検出器を用いた装置では、高線量率環境で使用できないこと、冷却に半日程度かかることから、緊急時における迅速測定に難があった。そこで、高発光量かつ短発光減衰時間の臭化セリウムシンチレータにアンフォールディングを適用し、体内に取り込まれた放射性ヨウ素を測定する手法について検討を行った結果、2 keV程度のエネルギー分解能で放射性ヨウ素を測定できる事が確認できた。