2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3J01-04] 溶融物挙動・水蒸気爆発

2018年3月28日(水) 09:30 〜 10:35 J会場 (U3棟 U3-211)

座長:山路 哲史 (早稲田大)

10:00 〜 10:15

[3J03] 浅水プール中に落下する液体ジェットの侵入挙動

(3)ジェット拡がり挙動の詳細解析

*吉田 啓之1、木村 郁仁2、鈴木 貴行1、金子 暁子2、阿部 豊2 (1. 原子力機構、2. 筑波大学)

キーワード:シビアアクシデント、浅水プール、ジェット挙動、詳細二相流解析コードTPFIT、数値解析

原子力発電所の過酷事故において燃料が溶融した際、ジェット状に落下する溶融燃料は冷却材プール中で微粒化することで冷却されることが知られている。このため冷却性を正確に予測するためには、溶融ジェットの微粒化挙動の理解が求められる。これまでに、充分に深いプールを対象とした知見はあるが、冷却材プールの漏洩などの要因により水深が浅くなることで溶融ジェットが完全には微粒化しないままプール底部に到達するような状況での知見は不足している。そこで本研究では、浅水プール中における溶融ジェットの侵入、着底、拡がり、堆積という一連の過程に対する流体力学的相互作用の理解を目的とし、液体ジェットを用いた実験および数値解析を実施している。本報では、浅水中に落下し着底した後の挙動に詳細二相流解析コードTPFITを適用し、詳細なジェット拡がり挙動を評価するとともに、空間解像度などの影響について検討した結果を報告する。