[3K01-03] 無線技術の適用と運転管理

[3K02] 原子力発電所内の無線適用に向けた電波分布制御手法の開発

(IV)無線システムの機能検証

*黒田 英彦¹、代田 孝広¹、小川 純平²、高仲 徹²、西川 浩行²、池田 芳朗¹、長谷川 健¹、小田中 滋¹、小田 直敬¹ (1. 東芝エネルギーシステムズ(株)、2. 東芝)

キーワード：無線、情報セキュリティ、電磁ノイズ干渉、無線センサ、現場支援端末

無線技術は一般産業で普及が進む一方、原子力プラントでは通信時の情報セキュリティ及び発電設備への電磁ノイズ干渉が課題となって無線技術の導入が進んでいない。これら課題を解決するため、電波の伝搬範囲及び強度を制御することで不要な場所への電波漏えいや電磁ノイズ干渉を防止する無線システムを開発している。
これまでに電波強度を5dBの精度で制御し、設定領域外や発電設備への電波漏えいを防止するシステムを立案した。また電波制御領域では端末位置を約１ｍの精度で特定できる見込みを得た。
現在は無線システムを用い、現場支援用の無線端末及び発電設備の監視診断を行う無線センサの試作及び試験評価、これら通信時のセキュリティ技術を検討している。ここでは試作システムやセンサの無線性能、こられのセキュリティ手法について報告する。