2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-3 燃料再処理

[3N01-05] 乾式プロセス

2018年3月28日(水) 09:30 〜 10:55 N会場 (M3棟 M3-211)

座長:渡部 創 (JAEA)

10:00 〜 10:15

[3N03] 安全性・経済性向上を目指したMA核変換用窒化物燃料サイクルに関する研究開発

(2)コールド模擬物質を用いたTRU-Cd合金の溶媒金属除去・再窒化試験

*佐藤 匠1、林 博和1、高野 公秀1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:マイナーアクチノイド、核変換、加速器駆動システム、窒化物燃料、乾式再処理、再窒化

加速器駆動システム(ADS)を用いたマイナーアクチノイド(MA)の核変換のため、乾式再処理プロセスを含む窒化物燃料サイクルの研究開発を行っている。乾式再処理プロセスにおいて、回収したTRU-Cd合金(TRU: Pu, MA)からCdを蒸留分離してTRUを窒化物に再転換する再窒化工程に関して、これまでに10mgから1g規模のアクチノイド元素を用いた基礎試験により原理的成立性を確認した。本研究では、TRUの模擬物質としてGdを用いて、約100 gのGd-Cd合金からのCdの蒸留分離及び蒸留窒化法によるGdNの調製試験を実施した。反応生成物を粉砕して、再度蒸留窒化加熱を行うことで、残留Cd濃度を約0.07wt%まで低減することができた。また、本装置では蒸発したCdの約99%を回収できることを確認した。