[3O11-16] 処分場負荷低減のための廃棄物管理

[3O12] 21世紀後半に向けた廃棄物管理の選択肢：Pu利用推進と環境負荷低減型地層処分に関する研究

(2)技術報告書（CEA/フランス）に関する事例調査

*朝野 英一^2,1、川久保 政洋¹、坪能 和宏¹、佐藤 正知³ (1. 原環センター、2. 東京工業大学科学技術創成研究院原子燃料サイクル研究ユニット、3. 北大名誉)

キーワード：放射性廃棄物管理、核燃料サイクル、分離・変換、地層処分

フランス/CEAの2012年報告書(Report on sustainable radioactive waste management)全５巻の内、長寿命核種の分離・変換（第２巻）では、同国における粘土層中への高レベル放射性廃棄物処分について科学的、技術的実現性が得られているとした上で、プルトニウムの継続利用を前提とした今後100年以上に亘る原子力利用について、原子炉の世代交代と核種分離・変換の導入による最終的な廃棄物処分の負荷（インベントリと処分場のサイズ）評価を行っている。本巻の技術的、経済的検討結果から、原子力利用の段階的な展開を前提とする中長期シナリオの記述、及び分離・変換を含むバックエンドプロセスの組み合せ、条件、パラメータの効果を廃棄物処分に集約して代表する指標の重要性に着目し、我が国の廃棄物管理の選択肢を念頭に検討を行った。