2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3J01-04] 新型炉設計1

2019年9月13日(金) 09:30 〜 10:35 J会場 (共通教育棟 2F D22)

座長:西山 潤(東工大)

09:45 〜 10:00

[3J02] 核融合溶融塩ブランケットにおける長寿命核分裂生成物の核変換を目的とした溶融塩の検討

*北坂 卓1、宍戸 博紀1、橋爪 秀利1 (1. 東北大)

キーワード:高レベル放射性廃棄物、分離変換、LLFP、燃焼解析、モンテカルロ法

核分裂炉の運転に伴って生ずる長寿命核分裂生成物 (LLFP) を溶融塩ブランケットに添加することで短寿命または安定な核種に核変換することが提案されている。従来は溶融塩ブランケット材のFlibe (LiF-BeF2) にLLFPを添加し、トリチウム増殖比 (TBR) を維持しつつ、LLFPを核変換することが検討されてきたものの、LLFPの添加量が非常に限定されるため十分な核変換量を得ることが困難である。そこで、本研究ではLLFP含有量をより大とする核変換に特化した新たな溶融塩として低融点かつ中性子増倍機能をもつBeF2とLLFPフッ化物のみ含む混合塩を提案する。トリチウム増殖能を持たないため、当該溶融塩はブランケット全体のごくわずかな領域にのみ装荷することを想定している。本研究では、中性子輸送解析および燃焼解析を実施し、当該溶融塩に核融合中性子を照射した場合のLLFP核変換量を評価し、軽水炉からの生成量に比して十分な核変換量が得られる溶融塩の組成について検討した。