2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[1F11-14] 湿式再処理関連技術

2020年9月16日(水) 16:00 〜 17:15 F会場 (Zoomルーム6)

座長:佐藤 史紀(JAEA)

16:15 〜 16:30

[1F12] DGA化合物の開発と有機酸、DTPA-BAを併用する3価ランタノイド、アクチノイド相互分離

*佐々木 祐二1、金子 政志1、松宮 正彦2、中瀬 正彦3、竹下 健二3 (1. 原子力機構、2. 横浜国大、3. 東工大)

キーワード:ジグリコールアミド、溶媒抽出、ランタノイド、アクチノイド、DTPA-BA

当研究グループではアクチノイド(An)とランタノイド(Ln)の相互分離研究を進めてきた。ランタノイドとアクチノイドを一括抽出可能なジグリコールアミド(DGA)化合物を使い、その有機相から逆抽出により相互分離を試みる。新規配位子であるDTPA-BA(ジエチレントリアミン3酢酸2アミド)は市販のDTPAに比べて水によく溶解し、逆抽出剤として利用しやすい。pH緩衝剤の有機酸とDTPA-BA、硝酸を混合した水溶液とDGA抽出剤を溶解した有機相を使ったところ、分配比1を境にAnとLnの分離比が10を超えた。高レベル廃液に比較的高濃度で存在する、軽、中希土類元素とAm, Cmの分離比は10-100の範囲にあり、実プロセス利用に有望であることが分かった。発表では、DGA化合物の開発経緯についても触れる。