2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[1K07-11] 新型炉開発および先進原子炉施設設計技術

2020年9月16日(水) 14:45 〜 16:15 K会場 (Zoomルーム11)

座長:宮川 高行(原電)

15:00 〜 15:15

[1K08] 炉心溶融のない高温ガス炉コジェネプラント(水素製造・発電)の開発

*須山 和昌1、倉林 薫1、塚本 裕貴1 (1. 三菱重工)

キーワード:高温ガス炉、水素製造、再生エネルギー、負荷変動、コジェネレーション

三菱重工業は、固有の安全性を有し、かつ900℃以上の高温の熱が取り出せる高温ガス炉を活用し、安全で低炭素な水素製造と発電を両立する高温ガス炉コジェネプラントの構築を目指している。高温ガス炉コジェネプラントは、水素の効率的かつ大量製造を可能とし、例えば製鉄業界が進める水素製鉄等に適用することで、産業界の脱炭素化に大きく貢献できる見込みがある。また、水素製造量と発電量を調整することにより原子炉出力を一定に保ちつつ運転することで、総合的なエネルギー効率を維持したままで電力負荷変動等に対応が可能となる。
本開発業務では、上記のプラントコンセプトを達成するプラント概念構築、全体系統計画検討、ヘリウムガスタービン開発、実用炉心検討、高温熱利用設備開発を実施した。
本論文では、プラント概念、全体系統計画及び主冷却設備及び水蒸気改質法を採用した水素製造設備について報告する。