[1N01-03] 核分裂理論

[1N02] 4次元ランジュバン模型による超重原子核の核分裂

*石塚 知香子¹、張 旋¹、Fedir Ivanyuk²、Mark Usang³、千葉 敏¹ (1. 東工大　、2. キエフ原子核研究所、3. マレーシア原子力庁)

キーワード：核分裂、超重核、核データ

超重原子核の核分裂は、未知の安定な超重元素探査の足がかりとなる情報を与えるだけでなく、金やウランなどの元素の起源とされる宇宙での元素合成過程において重要な役割を果たすと期待されている。しかしながら超重原子核の核分裂についての実験的なデータは非常に限られている上、ウランの起源とされるｒ過程元素合成で注目されている中性子過剰な超重原子核の核分裂を実験的に調査することは非常に困難である。そのため様々な理論模型を用いた超重核の核分裂研究が行われているが、用いる理論によって核分裂の様相に大きな違いがみられる。本講演では実験値の存在するアクチノイド領域で予言力を十分に検証した4次元ランジュバン模型模型を用いて、超重核核分裂を模擬して得られた核分裂片の質量収率や全運動エネルギーを報告する。