2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2H07-09] 計算コード開発2

2020年9月17日(木) 14:45 〜 15:45 H会場 (Zoomルーム8)

座長:左近 敦士(近畿大)

14:45 〜 15:00

[2H07] IAEAの燃料サイクルコードNFCSSの改良(Thサイクル他)

*吉岡 律夫1、林 秀行2、三成 映理子3、T.S.Gopi Rethinaraj4、Ki Seob Sim5 (1. トリウム熔融塩国際フォーラム、2. 元JAEA、3. 東京工業大学、4. Indian Institute of Science、5. IAEA)

キーワード:IAEA、燃料サイクル計算コード、NFCSS、トリウム燃料、崩壊熱、放射性毒性

IAEAは燃料サイクル計算コードNFCSSを2005年に公開したが、その後、加盟各国からの要望を受けて、幾つかの改良を行ない、2019年に解説書を発行すると共に、改良版コードをIAEAサイトに公開した。ユーザーは名前を登録するだけで、無償で利用できる。

NFCSSは、元々、日本が提供した燃焼計算エンジンを内蔵し、断面積も内蔵しているので、炉心設計コードを必要とせず、単独で燃料サイクル評価ができるのが特長である。
今般の主な改良は、PWRとBWRに対するTh燃料計算を可能にしたこと、計算できるアクチナイド核種数を14から18に拡大したこと、既存の7炉型に加えてFBRの計算方法を明確にしたこと、マニュアルを整備公開したこと、NFCSSに連動して取り出し燃料の崩壊熱と放射性毒性を計算するモジュールを付設したこと、等である。