2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[2N08-14] 燃料生成・燃料循環

2020年9月17日(木) 14:45 〜 16:45 N会場 (Zoomルーム14)

座長:林 巧(QST)

16:15 〜 16:30

[2N14] 超臨界CO2とステンレス鋼界面での物質移動に関する研究

*片山 一成1、久保 海斗1、大宅 諒1、芦川 直子2、田中 照也2、相良 明男2、石山 新太郎3、近田 拓未4、中村 博文5、田口 明6 (1. 九大総理工、2. 核融合研、3. 弘前大、4. 静大、5. 量研機構、6. 富山大)

キーワード:二酸化炭素、トリチウム、超臨界

超臨界CO2(sCO2)ガスタービンシステムは、使用温度範囲によって高い発電効率が見込まれる発電システムとして開発されており、ヘリカル型核融合原型炉FFHRの設計では、溶融塩を一次冷却材、sCO2を二次冷却材として使用する発電システムが想定されている。熱交換器を介した一次系から二次系へのトリチウム移行を完全に防ぐことはできないため、sCO2環境下でのトリチウム挙動の理解が必要である。本研究では、トリチウムの使用が可能なsCO2曝露実験装置を作製した。円筒形高圧容器にボンベからCO2を供給し、密閉状態で加熱することで、超臨界状態にする。高圧容器構造材はSS304、内容積は約346cc、設計圧力は11MPa、設計温度は500℃である。高圧容器にCO2を充填し、250℃から450℃までステップ状に昇温した際の気相成分について、ガスクロマトグラフで測定したところ、CO2に加えて、CO、H2、CH4が検出された。本発表では、これら成分の発生機構について議論する。