16:10 〜 16:25
[3C06] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
(9)セメント硬化体へのα核種の浸透に関する検討
キーワード:福島第一原子力発電所、 コンクリート、廃炉、除染、浸透、α核種
福島第一原子力発電所では建屋内に汚染水が滞留しており、プルトニウム等α核種が検出されている。汚染水の分析結果より、プルトニウム濃度は下流で低下していることから、原子炉建屋内に残留していることが懸念される。α核種の挙動は内部被ばくや臨界管理上非常に重要となる。
ここではα核種を含む模擬汚染水にセメント試験片を浸漬させ、表層からα核種が浸透する深さを評価した。セメント種類や変質状態によらず、一か月程度の浸漬では浸透は0~1mmにとどまった。α核種であるプルトニウムやアメリシウムはpHが上がることにより加水分解を起こし沈殿が生じるため、セメント内部水のpHが高いことから表層に析出したと考えられる。
ここではα核種を含む模擬汚染水にセメント試験片を浸漬させ、表層からα核種が浸透する深さを評価した。セメント種類や変質状態によらず、一か月程度の浸漬では浸透は0~1mmにとどまった。α核種であるプルトニウムやアメリシウムはpHが上がることにより加水分解を起こし沈殿が生じるため、セメント内部水のpHが高いことから表層に析出したと考えられる。