[3E08-12] 水素化物燃料

[3E12] 早期実用化を目指したMA-Zr水素化物を用いた核変換処理に関する研究開発（その３）

(5)小型高速炉を用いたサイクルシステムの有効性と展望

*伊藤 邦博¹、池田 一生¹、向井 悟¹、日比 宏基²、小無 健司³ (1. NDC、2. MFBR、3. 東北大)

キーワード：小型高速炉、アメリシウム、核分裂性プルトニウム、核変換、ネプツニウム、地層処分、原子力エネルギー利用

小型高速炉を順次導入しブランケット領域においてAmを水素化物として核変換処理を行うことによって、軽水炉の運転に伴って発生するAmを効率的に核変換すると同時に、核分裂性Puを現在量以下に抑制できることを確かめた。これを一歩進めて、小型高速炉の運転経験を累積する中で、商用高速炉及びMOX燃料再処理技術を実用化することで、高速炉内でNp燃焼・Am核変換を行うと、最終地層処分場面積を大幅に減少できることを確認した。これを踏まえて、将来の、用途に適応した原子力エネルギー利用の姿を展望した。