2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3E06-08] ラジオリシス1

2021年9月10日(金) 11:05 〜 12:00 E会場

座長:永石 隆二 (JAEA)

11:35 〜 11:50

[3E08] トラック拡散モデル計算による高温水の中性子ラジオリシス初期過程の研究

*室屋 裕佐1、和田 陽一2、橘 正彦2、石田 一成2、清水 亮介3、古澤 孝弘1 (1. 阪大産研、2. 日立・研開、3. 日立GE)

キーワード:高温水、中性子ラジオリシス、トラック拡散モデル計算、初期過程、プライマリG値

軽水炉の健全性評価において、様々な放射線化学の知見に基づき冷却水の化学雰囲気を精確に把握することが重要である。線エネルギー付与(LET)の低い放射線(β, γ)照射に関する知見は近年充実しつつあるが、高LET線(中性子やイオンビーム)については必ずしも充分ではなく、分解生成物の収量等の報告値も一致していない。本研究では、中性子ビーム誘起のラジオリシスコードを構築し、沸騰水型原子炉(BWR)炉水温度を含む室温~亜臨界状態の放射線誘起反応の初期過程、およびBWRと研究炉(異なる中性子スペクトル)における水分解生成物の初期収量(プライマリG値)の評価を行った。