2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-4 量子線の医学利用

[3H08-10] 医療用RI製造

2021年9月10日(金) 14:45 〜 15:40 H会場

座長:前畑 京介 (帝京大)

15:15 〜 15:30

[3H10] 電子線形加速器とRa-226を用いたAc-225放射性医薬品生成の検討: 固体 Ra-226 ターゲットの開発と熱耐久試験

*三好 邦博1、永津 弘太郎2、鈴木 寿2、尾関 政文1、菊永 英寿3、柏木 茂3、寺林 稜平1、櫻井 政宏1、上坂 充1、長谷川 秀一1 (1. 東大、2. 量研•量医研、3. 東北大)

キーワード:標的α線治療、Ra-226、Ac-225、電子線形加速器、熱設計

近年、核医学においてα線放出核を用いたRI内用療法への関心が高まっている。Ac-225(半減期10日)はRI内用療法への利用が期待されるRIの1つであるが、Th-229に由来する現在の手法では供給量が限られるため、加速器を用いた生成研究が各国で進められている。今回我々は、Ac-225の親核種であるRa-225をRa-226の光核反応によって生成する手法に着目し、Ra-226ターゲットの検討および照射容器の設計を行い、照射実験を通じて電子線形加速器によるAc-225生成の実現可能性の検討を進めてきた。本発表では、Ra-226ターゲット照射装置に関する設計状況と、東北大ELPHにて実施中の照射実験の詳細、および将来的な照射容器の設計構想とそれに基づくAc-225の生成量の計算結果について報告する。