2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1A13-15] 吸着・分離3

2022年9月7日(水) 16:40 〜 17:30 A会場 (E1棟1F 10番教室)

座長:高畠 容子(JAEA)

17:10 〜 17:25

[1A15] 放射性核種除染を目的としたNa-P1型人工ゼオライトの金属イオン吸着性能と焼成による固定化

*髙橋 亜未1、板垣 吉晃1、青野 宏通1 (1. 愛媛大学)

キーワード:Na-P1型人工ゼオライト、金属イオンの固定化

廃炉過程において放射性核種(Cs+, Sr2+, Mn2+, Zn2+, Co2+, Fe3+)を含む汚染水などの除染が必要である。このような溶液に含まれる重金属イオンを吸着する材料であるゼオライトについて、試薬からだけでなく石炭焼却灰(FA)からも人工合成が可能であり、安定した吸着性能を持つNa-P1型人工ゼオライトを使用した。また、放射性核種を吸着させたゼオライトの保存方法も重要な課題であり、これは焼成を行うことにより溶出を抑えられ、特にFA-Na-P1の方が、その効果がより顕著に表れた。Zn²+を吸着させた場合、焼結により石炭焼却灰の不純物として含まれる鉄と反応しZnFe2O4を形成することが明らかになった。