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[1B01] TVFガラス溶融炉における仮焼層のシミュレーションモデル開発
キーワード:ガラス固化技術開発施設、ガラス溶融炉、熱流動解析、仮焼層、ファイバーガラス製原料カートリッジ
高放射性廃液を含浸したファイバーガラス製原料カートリッジで構成される、JAEAのガラス固化技術開発施設(TVF)ガラス溶融炉における仮焼層について、熱流動解析に適用するシミュレーションモデルを開発した。仮焼層はカートリッジと溶融ガラスの固液混相流としてモデル化し、粒子と流体の間で生じる流体抗力により、見掛けの粘性が高まることを表現した。また、カートリッジが浮遊することで生じる、ジュール加熱電流や熱伝導率の減少を、固相粒子の濃度に応じた関数として流体の物性値へ導入した。これらのモデルにより、仮焼層の領域に断熱層が形成されることを確認した。TVFの現行溶融炉を対象にガラス製造中の熱流動を計算した結果、ガラス温度の変化は実測値と相応に一致した。