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[1D14] 再処理工程から生じる溶媒劣化物の高圧熱水処理に対する固体触媒の影響
キーワード:高圧熱水、アルカリ廃液、溶媒劣化物、DBP、固体触媒
PULEX法における抽出溶媒であるリン酸トリブチルは放射線により劣化し、リン酸ジブチル等の溶媒劣化物を生成する。そのため抽出溶媒は再使用前に炭酸ナトリウム等の水溶液により洗浄される。洗浄により生じたアルカリ廃液に含まれるリン酸ジブチルは配管閉塞やガラス固化の阻害を引き起こすリスクある。本研究ではリン酸ジブチル対策技術として、これまでに高温高圧水中でのリン酸ジブチルの分解実験と反応解析を行い、99%分解率を得るために、300℃で30分間、350℃では5分間であることを明らかにした。一方、アルカリ廃液に含まれる炭酸ナトリウムが300℃以上で配管閉塞を引き起こすことが課題となっていた。そこで、本報告では、高温高圧水中でのリン酸ジブチルの分解温度の低減を目的に、様々な金属酸化物を触媒とした処理を行い、反応速度定数を比較し、分解生成物の同定を試みた。