2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[1F05-09] マルチフィジックスシミュレーション2

2022年9月7日(水) 14:45 〜 16:05 F会場 (E1棟3F 31番教室)

座長:西田 明美(JAEA)

14:45 〜 15:00

[1F05] 逐次活性化探索を用いたkinetic Monte Carlo法によるCu中の自己格子間原子クラスタ形態変化の解明

*山本 耀二郎1、早川 頌1、沖田 泰良1 (1. 東大)

キーワード:分子動力学法、積層欠陥ループ、on-the-fly kMC、結晶欠陥、カスケード損傷

原子挙動を正確に扱いながら、MDタイムスケールよりも長い現象を再現することができる手法であるon-the-fly kinetic Monte Carlo法を用いて、Cu中の自己格子間原子クラスタ形態変化の解明した。
鞍点探索時の活性化エネルギーへ閾値を周期的に導入することにより、大小様々な活性化エネルギーが入り混じる系においても、観測対象の反応につながる大きな活性化エネルギーを伴うイベントが選択されるアルゴリズムを導入した。
結果、従来のSEAKMCよりも40倍以上高い確率で安定形態への変化を確認することができ、MD時間を超えて安定形態へと初期的に変化する場合の大半がFrank Loopであることがわかった