2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[1F10-13] 原子力安全のための計算科学

2022年9月7日(水) 16:05 〜 17:10 F会場 (E1棟3F 31番教室)

座長:酒井 幹夫(東大)

16:35 〜 16:50

[1F12] 原子炉建屋の3次元詳細モデルを用いた地震応答解析手法に関わる標準的解析要領

*崔 炳賢1、西田 明美1、塩見 忠彦1、川田 学1、李 銀生1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:3次元詳細モデル、地震応答解析、標準的要領、原子炉建屋

原子力施設の耐震安全性評価は、従来簡易な質点系モデルを用いて行われてきたが、建屋の局所応答を含めた3次元的な詳細な地震時応答を十分に再現できないことが課題となっており、3次元詳細モデルを用いた地震応答解析手法の活用が期待されている。しかしながら、3次元詳細モデルを用いた地震応答解析は、複雑で高度な技術を必要とすることから、その結果は解析者によりばらつきが大きく、観測記録の再現性にも問題があった。この問題を解決するため、まずは地震時の建屋応答に対して影響が大きい重要因子を明らかにし、各重要因子のモデル化方法を明確にすることで、原子力施設の建屋を対象として3次元詳細モデルを用いた地震応答解析手法を整備した。さらに、建屋の3次元地震応答解析のための一般的な手法や考え方、技術的根拠などを取りまとめ、標準的な解析要領として整備した。本稿では、本研究で整備した3次元地震応答解析手法、本解析要領の内容を示す。