2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1G14-16] 解析手法開発3 モンテカルロ計算

2022年9月7日(水) 16:40 〜 17:30 G会場 (E1棟3F 32番教室)

座長:Van Rooijen Willem(福井大)

16:55 〜 17:10

[1G15] モンテカルロ臨界計算における一般化極値統計の効用

*植木 太郎1 (1. JAEA)

キーワード:モンテカルロ法、弱結合体系、臨界計算、一般化極値統計、中性子集団、定常核分裂源分布

モンテカルロ法による弱結合体系の臨界計算においては、核分裂源からの中性子サンプリングが非常に偏っている場合、中性子集団の定常核分裂源への収束に不具合が起きて実効増倍率評価にバイアスが生じることがある。この現象は米国のWhitesides氏による世界の実効増倍率問題として知られ、スウェーデンのMennerdahl氏によって現在の計算機能力の下でのチャレンジングな問題にアップグレードされている。このMennerdahl氏提唱の問題をベースとして、中性子集団のサイズが小さくて定常核分裂源分布の維持が困難な場合の不具合検出に関して、一般化極値統計が有効であることを報告する。具体的には、実効増倍率タリーの分布の裾野の極値指数評価結果について示す。