2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1I01-07] 環境動態1

2022年9月7日(水) 10:00 〜 11:55 I会場 (E1棟3F 34番教室)

座長:後藤 淳(新潟大)

10:15 〜 10:30

[1I02] 福島における放射性物質分布調査

(2) 高沈着量地域の森林源頭部流域における溶存態Cs-137の流出経路の推定

*庭野 佑真1、加藤 弘亮1、赤岩 哲1、Anderson Donovan1、飯田 光1、中西 美夕1、恩田 裕一1 (1. 筑波大)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、溶存態セシウム、表流水、斜面地中水、森林源頭部流域

高沈着量地域である福島県浪江町の森林源頭部流域における溶存態Cs-137の流出経路を推定することを目的として,詳細な水文観測を通して斜面地中水や表流水の溶存態Cs-137濃度の変化を調査した。平水時には斜面地中水や表流水の採水を行った。出水時にはピエゾメータや地下水観測井を用いて地下水位の変化や地下水流動の変化を観測し,自動採水器を用いて表流水の採水を行った。採水したサンプルは実験室でゲルマニウム半導体検出器を用いて,溶存態Cs-137濃度の測定を行った。特に出水時の表流水の溶存態Cs-137濃度の上昇と斜面地中水の流動変化に関して,得られたデータを元に解析した結果について報告する。