2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1J01-03] 解析技術1

2022年9月7日(水) 10:00 〜 10:50 J会場 (E1棟4F 42番教室)

座長:岡部 寛史(東芝ESS)

10:30 〜 10:45

[1J03] 火災ゾーンモデルBRI2-CRIEPIの開発

(3)散水モデル

*池 正熏1、白井 孝治1、宇田川 敏子2、田坂 光司1 (1. 電力中央研究所、2. WDB)

キーワード:火災ゾーンモデル、コンパートメント火災、火災消火設備、散水モデル、液滴蒸発モデル

原子力施設の火災消火設備の一つとして、散水設備が使われている。散水による主な消火メカニズムは液滴の蒸発による冷却効果であるが、原子力施設のコンパートメント火災を対象とした散水冷却効果の評価ツールに関する研究は少ない。本研究では機械式換気条件下の火災時において、散水設備の作動による火災性状を予測できるようにするため、既存の液滴蒸発モデルの理論を火災ゾーンモデル、BRI2-CRIEPIに適用した。上下二層のゾーンに対し、質量保存、化学種保存、エネルギー保存および理想気体の状態方程式を用い、液滴蒸発により発生する水蒸気および蒸発潜熱が各ゾーンに及ぼす影響を解析するモデルを作成した。実大スケールの火災消火試験を対象とした解析結果と実験値を比較し、コンパートメント内の空間温度の冷却効果等が良好に再現できることを確認した。