2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-4 量子線の医学利用

[1M14-15] 放射線の医療応用

2022年9月7日(水) 16:40 〜 17:15 M会場 (E2棟1F 101番教室)

座長:平田 悠歩(JAEA)

16:40 〜 16:55

[1M14] 低被ばくがん検査を目指した少数方向X線透過測定によるヨウ素断層画像作成法

*神野 郁夫1、伊藤 大輝1 (1. 京大・工)

キーワード:X線、低被ばく、がん検査、造影剤

がんのスクリーニング検査のため,ヨウ素造影剤の位置と形状が分かる簡便な断層画像法を開発した.空気,0.1mm厚錫,0.2mm厚錫,0.3mm厚銅を透過したX線をアクリル,ポリオキシメチレン(以上,軟組織模擬物質),ヨードチンキ(ヨウ素造影剤)およびアルミ(骨)からなる被検体に照射し,36方向から透過撮影した.X線測定はフラットパネル検出器で行った.アクリル,ヨウ素,アルミ厚さの関数として3次元ルックアップテーブルを用意し,測定電流値から,X線透過線上の3物質厚さを決定した.36方向から抽出した2,4,6,12,18方向測定による3物質厚さ分布を用い,各物質分布断層画像を作成した.ヨウ素濃度,その形状を知るには,6方向の透過撮影で十分であり,これは通常の電流測定CTの1.2%の被ばく量に相当する.