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[1N04] 2段階励起パルスラジオリシスによるアルコール中の溶媒和電子の電子構造の研究
キーワード:パルスラジオリシス、反応ダイナミクス、放射線化学基礎過程、時間分解分光、溶媒和電子
アルコール中の溶媒和電子の電子構造を調べるため、パルスラジオリシス法にレーザー光励起を組み合わせた2段階励起パルスラジオリシス法を用いて研究した。ペンタノールを-60℃でパルス電子線照射し、溶媒和電子を生成し、例えば電子線照射500ns後に532nmのレーザー光パルスによる励起を行った。このとき、過渡吸収に現れる溶媒和電子による吸収の減少(ブリーチ)とその回復ダイナミクスや、例えば溶媒和前電子が生成するならば、その吸収の減衰等の観測が、電子励起が溶媒和電子の分子軌道内で起こるのか、または、伝導帯への遷移となり擬自由電子的な振る舞いとなるのかを示唆するものと期待される。