2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[2B06-09] 事故炉の廃止措置2

2022年9月8日(木) 10:50 〜 11:55 B会場 (E1棟2F 21番教室)

座長:島田 太郎(JAEA)

11:05 〜 11:20

[2B07] 燃料デブリ分析のための超微量分析技術の開発

(15)ICP-MS/MSによるAm/Cm相互分別

*風間 裕行1、関尾 佳弘1、前田 宏治1、小山 真一1、鈴木 達也2、小無 健司3、阿部 千景3、永井 康介3 (1. JAEA、2. 長岡技科大、3. 東北大)

キーワード:燃料デブリ、ICP-MS/MS、Am、Cm、分析化学

燃料デブリ中の核種分析を簡易かつ高精度で行うための手法開発として、トリプル四重極誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS/MS)の利用を検討している。ICP-MS/MSは、直列に配置された二つの質量分離部の間に位置するコリジョン・リアクションセル(CRC)に適切に反応性ガス等を導入することで同重体干渉の低減が可能であり、元素の単離を行うための前処理工程の省略が期待される。燃料デブリにアクチノイド元素が含まれる場合、AmとCmは化学的性質が類似することから湿式相互分離が困難とされており、既往の方法でこれら同重体を含む核種を分析するためには、煩雑な前処理と長時間の放射線計測等を要する。本研究では、Am, Cmを単離する前処理の省略によるこれら核種の迅速な分析を達成するため、CRCにCO2を導入した際のAm, Cmの反応挙動を評価し、Am/Cm相互分別に適した条件を検討した。