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[2C12] 高カルシウム濃度、アルカリ条件でのニオブの溶解度
キーワード:Nb、Ca、溶解度、溶解度制限固相
94Nbは炉内等廃棄物に含まれ、その溶解度は中深度処分の安全評価の重要な要素の一つである。処分場のセメント近傍の地下水において特徴的な、高Ca濃度、アルカリ条件に対し、Nb溶解度が調べられているが、その先行研究におけるNb溶解度のCa濃度依存性やpH依存性がそれぞれ異なる傾向を示しており、既往の実験データからCa存在下でのNb溶解度を支配する溶解度制限固相や溶存種を特定できていない。本研究では、過飽和条件下でCa濃度とpHを変化させたNb溶解度試験を行い、1~8週間後のNb濃度をICP-MSで測定し、Nb溶解度を得た。その結果、Nb溶解度はCa濃度とpHに負の依存性を示した。Nb溶解度とCa-Nb沈殿固相のSEM-EDX、XRD分析から、Ca4Nb6O19(am)が溶解度制限固相であること、Nb(OH)6-が支配的な溶存種であることが推定された。