2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2C15-20] 核種移行・収着2

2022年9月8日(木) 16:10 〜 17:50 C会場 (E1棟2F 22番教室)

座長:石寺 孝充(JAEA)

17:10 〜 17:25

[2C19] 微小な空隙内に吸着したEuの水和状態に関する研究

*室田 健人1,2、青柳 登3、Huiyang Mei3、斉藤 拓巳1 (1. 東大、2. 規制庁、3. JAEA)

キーワード:吸着、時間分解型レーザー蛍光分光、Eu、メソポーラスシリカ、水和

放射性廃棄物から溶出した放射性核種の地下環境中の動態においては、移行の過程での岩石や緩衝材内部のナノメートルオーダーの微小な空隙への吸着が重要な機構である。前回年会において、メソポーラスシリカに吸着したEu3+を時間分解型レーザー蛍光分光(TRLFS)で分析した結果、空隙サイズの減少に伴いEu3+の配位環境の非対称性が増加することを報告した。今回は、異なる径のメソ空隙を持つメソポーラスシリカ及び内部空隙を持たないシリカに対し、軽水の割合を変えてEu3+を吸着させた試料をTRLFSで分析し、蛍光寿命の違いを基に空隙サイズがEu3+の水和状態を含む吸着構造に与える影響を調べた結果を報告する。