2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[2E07-08] 腐食

2022年9月8日(木) 11:25 〜 12:00 E会場 (E1棟2F 24番教室)

座長:鈴木 知史(JAEA)

11:40 〜 11:55

[2E08] TT690合金冷間加工材におけるPWR1次系模擬水中SCC発生試験

キャビティ生成処理後の亀裂発生挙動

*大厩 徹1、寺地 巧2、山田 卓陽1、國谷 耕平1、有岡 孝司1 (1. (株)原子力安全システム研究所、2. 関西電力(株))

キーワード:TT690合金、SCC発生試験、PWR1次系模擬水、冷間加工材、粒界キャビティ

冷間加工TT690合金に対して、高温大気中で粒界にキャビティを生じさせた(キャビティ生成処理)ブラントノッチ(BN)CT試験片を用いてPWR1次系模擬水中でSCC発生試験を実施した。450℃、220hのキャビティ生成処理後に360℃でSCC発生試験を行ない、2,269hでノッチ先端に微小亀裂が確認された。これはキャビティ生成処理を行なわなかった場合の360℃、40,635hよりも早かったことから、キャビティ生成処理によりSCC発生の前駆段階が促進されたと評価された。